あらすじ
17歳の青年・律はある夜、父親を殺した。
多くの刑事が事件解決を諦める中、ただ一人、律を追い続けている男がいた。
もう引き返せないというかのように歩み続ける律の足跡には、
いつも冷たい“鉄”の匂いがつきまとっている。
行く先々で名を変え、壊れたものを直しながら、誰にも知られぬように日々を積み重ねるうち、律は“自分として生きる”という感覚に、
わずかに触れ始める。
しかし、彼の過去には、未だ言葉にならない影が残っていた。
これは、名を捨て、言葉にならない影を抱えながら、
それでも前へ進もうとした
一人の少年と、彼を追い続けた男の物語。