あらすじ
【あの惨劇から五年――。第一作『赫愛のアレキサンドライト』正統続編】
二十歳になった次女・マイ。
ネイル専門学校に通い、友達と笑い、バカみたいな日常を謳歌する。
派手なネイルと「ひまわりの仮面」を纏い、彼女が必死に隠蔽しているのは、五年前のあの日、愛する姉が襲われた事件に無自覚に関担してしまったという、消えない過去の罪悪感(ノイズ)だった。
「あたしは、この温かい場所にいていい人間じゃない」
そんな彼女の前に現れたのは、日陰で死刑宣告を待つ罪人のような瞳をした少年、ハヤト。
「……ごめん。いままで……」
不器用な弟切草(ハヤト)と、鋭い毒針を隠した蜜蜂(マイ)。
出会うはずのなかった二人の傷跡が触れ合ったとき、凍りついていた過去の時間が、静かに、そして鋭く動き出す。
これは、仮面の裏側の本音を刺し貫く、痛くて熱い贖罪の物語。