あらすじ
妻の名は「ひとみ」。目が大きくて美しいからという理由で名付けられたそうです。
僕は、妻のことを「ひとみさん」と呼んだり、または「ひとぼん」とあだ名で呼ぶこともあったり、はたまた「おねーさん」と呼ぶこともありました。
ひとみさんの前だとよく喋る、僕。安心して何でも話せる人、一緒にいるだけでホッとする人。それが、ひとみさん。真面目で責任感が強く、優しくて心が温かい人。それが、ひとみさん。明るくてよく笑う、美しい人。私の大好きな人です。
ひとみさんと暮らして20年目の24年4月4日、福岡県福岡市の福岡◯◯◯病院の一室で、女医から10万人に1人の希少ガンを告知されました。妻は末期癌ステージ4bを告げられました。
その後、京都に移り、妻と僕の二人三脚での闘病生活が始まりました。12の病院でお世話になりました。
告知から1年後ーー。
2025年4月18日午前3時31分、大阪市東成区の◯◯病院5階の個室で、愛するひとみさんは勇敢に希少ガンと闘ったすえ、僕に見守られながら息を引き取りました。
大阪で出逢い、奈良の古民家に住み、福岡に移住して、再び関西へ。21年間、苦楽を共に歩んできた人生のパートナーを失いました。
僕は生き甲斐を失い、生きる気力も無いまま、今もなお、辛く耐え難い日々です。