あらすじ
34歳、実家暮らし、無職。
木村里美は、LINEの返信速度や既読に心を振り回されながら生きていた。
三年前。
「専業主婦になってほしい」という恋人の言葉を信じ、会社を退職。
しかし結婚直前、「やっぱり働いている女性がいい」と一方的に別れを告げられる。
そこから里美の人生は止まった。
汚部屋。
昼夜逆転。
婚活依存。
SNS巡回。
増え続ける体重。
そんなある日、スマホを落として壊してしまう。
婚活相手とも連絡が取れなくなり絶望する里美だったが、“通知のない静けさ”の中で、少しずつ変わり始める。
部屋の片付け。
ウォーキング。
家事の手伝い。
アルバイトの面接。
何度落ちても、また前を向く。
これは、“誰かに選ばれること”ばかり求めていた女性が、自分の人生を取り戻していく、小さな再生の物語。