あらすじ
太古の昔より、人々は「終焉の森」を恐れていた。
妖精や精霊、そして世界の理すら歪める存在たちが住まう禁域。
そこへ足を踏み入れ、生きて帰った者はいない。
しかしある日、その森の奥深くで、一人の人間の赤子が発見される。
妖精たちに育てられた少年――如月蓮(きさらぎ れん)は、自分の力を特別だと思ったことがなかった。
精霊と会話し、自然を操り、失われた魔法を当たり前のように使う。
それが妖精の国では“普通”だったからだ。
だが、人間の世界へ送り出されたことで、彼の日常は一変する。
魔法学院。
貴族たち。
争い続ける国家。
そして、人間たちは気づき始める。
少年が使う力は、魔法などではないことに。
やがて世界は知ることになる。
妖精たちに育てられた少年が、常識そのものを覆す存在だということを。