あらすじ
夜になると彼はやって来る。
昼には決して会えず、名前のない関係のまま、女はただ夜だけ彼に愛される。
彼に綺麗だと思われたくて、
彼に必要とされたくて、
女は静かに自分を差し出していく。
だが彼の愛情は歪んでおり、
優しさの隣には暴力があった。
頬に残る痣さえも、
彼に触れられた証として抱きしめてしまう。
周囲から「狂っている」と言われても、
女は関係を断ち切れない。
夜の間だけは、自分だけを見てくれるから。
夜明けさえ来なければ……
これは、幻のような愛に縋りつき、
傷つきながらも夜へ沈んでいく女の物語。