あらすじ
死んだ。トラックに轢かれて即死。享年三十二。
自称・神から転生を告げられ、渡されたのは「運命点」1000点。
因果をねじ曲げる力。消費した分だけ、都合よく現実が動く。
普通は自分を強くするらしい。剣術、魔法、身体能力。
——俺は、自分には一点も使わなかった。
転生先はシンラ王国第三王子。
王位継承の審査で与えられたのは、北の辺境・アルカス領。
住民二百。産業なし。備蓄は来月で尽きる。
王宮では「北の墓場」と笑われた。10年後に魔王軍が来る。
——そして、魔王軍の側にも転生者がいる。
同じルール。運命点1000。何を買ったかは知らされていない。
前世は化学メーカー研究職。
白衣も精密機器もないこの世界で、手持ちの知識だけで死にかけの領地を武器に変える。
※派手な無双はありません。前世の知識と限られた手札で一手ずつ詰めていく領地経営ものです。