あらすじ
高校二年の冬、登山部のハルトは雪山で遭難し、命を落とした。
次に目を覚ますと、そこは異世界。
しかも勇者でも貴族でもなく、盗賊組織「黒牙」の下部組織、灰鼠の一員だった。
持っていた固有スキルは、|堕落の王《ルシファー》。
悪名を喰らい、名が広がるほど力を得るスキル。
だが、転生直後のハルトはただの無名。補正はなし。使えるのは、盗賊としての最低限の技能だけだった。
盗品の荷車を押し、裏仕事に使われ、やりたくない仕事を繰り返す日々。
それでもハルトは、この世界の底辺で少しずつ知っていく。
正しさだけでは生きられないこと。
悪党にも、悪党なりの秩序があること。
そして、奪われる側のままでは何も守れないこと。
これは、無名の下っ端盗賊に転生した少年が、悪名を喰らい、異世界の裏社会で成り上がっていく物語。