あらすじ
死にたくない。
それだけを願った少年は、異世界の辺境村にリオル・エルデンとして生まれ変わった。
今世では、父に愛され、母に抱きしめられ、幼馴染のミナと笑い合う日々を得る。
けれど十歳の秋、沢跡に落ちて死にかけたリオルは、痛みに耐えきれず、“ヴェスタ”と呼ばれる存在から治癒を受けてしまう。
それは救いではなく、投資だった。
記録されたのは、負債。
返済に必要なのは、金ではない。
リオルがこれから大切に思うもの。
失いたくないと願うもの。
そして、森の近くに現れた魔物が、リオルとミナの日常を壊す。
死ねない体。
消えない痛み。
返さなければならない負債。
これは、死にたくない少年が、借り物の命を抱えて生きていく物語。