あらすじ
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
この物語は、はっきりとした答えを持っていません。
あのとき触れたことが、正しかったのか、間違っていたのか。
結局のところ、最後まで分からないままです。
ただひとつ言えるのは、触れてしまったという事実だけが、確かに残っているということでした。
言葉にできなかったものや、名前を与えられなかった感情は、時間が経ってもきれいに消えてはくれません。むしろ、形を変えながら、ふとした瞬間に思い出されます。
この物語が、あなたの中のそうした記憶に、少しでも触れることができたなら嬉しいです。
最後の春に触れたものが、あなたにとって何だったのか。
その答えは、きっとそれぞれの中にあるのだと思います。