あらすじ

名古屋・大須の路地裏に、その店はある。 東京で十年、出版社の編集者として働いていた綾は、ある事情から職を辞し、故郷の大須に戻ってきた。入院した祖父が遺した「黄昏珈琲店」は、夜だけ営業する小さな喫茶店だった。 ――店は、誰かが必要としている限り、開けておきなさい。 祖父のその言葉と、ある雨の夜に訪れた一人の客の存在が、綾の静かな日々を少しずつ動かしてゆく。 大須の夜の路地に、看板の灯りが見えるのは、その店を必要としている者だけ。人間も、あやかしも、ここでは同じ客として珈琲を飲む。 一杯の珈琲と、ひとつの物語。 夜だけ開く喫茶店をめぐる、ゆるやかな連作短編。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/05/09
  • 現在の作品あやかし喫茶 黄昏珈琲店 ―大須・夜の灯り