あらすじ

神獣契約者は、王国の戦場を左右する存在だった。 火竜は空を焼き、虎型神獣は戦場を駆け、一角獣は傷と水を清める。 下級書記官の息子ラクト・ダセーラーは、剣も魔力も冴えない落ちこぼれ。神獣舎の掃除係として神獣たちの世話を続けてきたが、契約の儀ではどの神獣にも選ばれなかった。 最後に現れたのは、寺院の荷役用と笑われる老いた象型神獣モルグ。 飛べない。火も吐けない。命令にも従わない。 しかもモルグはラクトを背に乗せるどころか、鼻で持ち上げ、子象たちの間へ置いてしまう。 周囲は「子守り」と笑う。 だが、百年ぶりに象が人を群れの内へ入れたことの意味を、王国はまだ知らない。 古い水路が崩れ、泥流が村へ迫る時、ラクトは初めて気づく。 自分は神獣を従えたのではない。 神獣の群れに、拾われたのだ。

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カクヨム
カクヨム2026/05/09
  • 現在の作品ハズレ神獣の老象に子供扱いされた俺、百年ぶりの契約者になる