あらすじ
八年前、光の英雄〈剣聖〉と、影の支配者〈魔王〉が相討ちで散った。
魔王の弟ソラ=クロヴィスは、兄を「呪いを遺した怪物」と呼ぶ歴史を信じていない。
兄の真実を暴くため。そして、胸に秘めた復讐を果たすため。
十六歳になったソラは、幻獣討伐機関〈エテルナ騎士団〉へ入団する。
そこで相棒として組まされたのは、女にうつつを抜かすばかりの、最悪な第一印象の青年だった。
だが同室となった夜、彼は変装を解く。
透き通る金の髪に、冴え冴えとした碧の瞳。
ルシエン=オーブリー。
彼は、兄を殺した〈剣聖〉の実の弟だった。
憎むべき相手との相棒生活の中で、ソラはやがて、歴史に隠された大きな真実へと近づいていく。
これは英雄でも魔王でもない。
大いなる死のあとに遺された、弟たちの物語。