あらすじ
王が老い、次代の王を決める時が来た。
四男アルヴィンは、王になどなりたくなかった。
責任は重く、自由はなく、国中の面倒を背負わされる。
だから彼は、ずっと無能のふりをしていた。
しかし、他の王候補たちはもっと危険だった。
王になれば兄弟姉妹を皆殺しにすると公言する長男。
国庫を私物化しそうな金に汚い長女。
病で伏せりながらも王になる覚悟を見せる次男。
黒い噂が絶えない三男。
善意だけで国を傾けそうな次女。
このままでは国が滅びる。
あるいは自分が殺される。
そう考えたアルヴィンは、ついに無能のふりをやめ、次代の王として動き始める。
そして即位した瞬間、先代王は笑って告げた。
「お前も騙されたな」
これは、誰も王になりたくなかった王族たちによる、責任押しつけ合い王位継承コメディ。