あらすじ

マリティス交易連合は十一の港湾都市の連合体。商人議会が政治を司り、海軍はその下にある。 中堅商家の次男、レオン・マレス。海軍士官として三年、ようやく中央内海の哨戒艦長を任された。 最初の任務は、ここ数ヶ月、頻発している商船襲撃の調査。 海神マレフォルスの加護を受けた哨戒艦「アエルス」が、霧の濃い海峡に進入する。 そこで彼が見たのは、海賊船ではなかった。 中央内海の最深部──世界の傷痕から、何かが這い出ていた。 古代の魔導船。三千年前、三神戦争の最後に沈められたはずの戦艦が、自ら動いている。 連合議会は事実を伏せた。「商船の事故」と発表し、海軍に動かない命令を下した。商家の利害が絡んでいる。 レオンは命令を破った。海図を引き、わずかな同志と共に、再び霧の海峡へ。 若き士官と、議会と、深淵から這い出る古代の影。都市国家連合の運命が、彼の図面の上で揺れる。

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カクヨム
カクヨム2026/05/09
  • 現在の作品【完結】中央内海戦記──若き海軍士官と、傷痕から這い出る者