あらすじ

病や呪いを癒やす奇跡の《白花》によって栄える国。 王立白花院は「誰ひとり取りこぼさない救済」を掲げ、民に崇められていた。 けれど貧民街育ちの少女リオネは、その言葉を信じていない。 母は白花病に侵されながらも、「まだ歩ける」「もっと重い患者がいる」と後回しにされ、救われないまま死んだからだ。 祭りの壇上で聖女セレフィーナへ「そんな救済は嘘だ」と叫んだリオネ。 だが彼女は罰せられるどころか、聖女から「その怒りを貸してほしい」と告げられる。 白花を育て、治癒師として修行し、見捨てられてきた者たちの声を集める日々。 その中でリオネは知っていく。 救済とは美しい理念だけではなく、泥にまみれた手間と、届かない痛みを抱えながら、それでも手を伸ばし続ける営みなのだと。 これは、かつて救済を否定した少女が、怒りを失わないまま救う側へ立つ物語。

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小説を読もう2026/05/09
  • 現在の作品白花の庇護と灰の光