あらすじ
【あらすじ】
戦国史上、これほど「美談」に塗り固められた武将がいただろうか。
信長に愛され、秀吉に恐れられ、家臣のために自ら風呂を沸かし、その背を流した聖人君子――蒲生氏郷。
だが、その清廉潔白な仮面の下で、男は冷徹に「算盤」を弾いていた。
「感情で動くのはコストの無駄だ。偽物(イミテーション)で、現実を買え」
安土城の炎を「巨大な商社の倒産」と呼び、名茶器の偽造で軍資金を稼ぎ、堺の技術を独占して天下の基軸通貨を書き換える。
これは、情緒を排し、合理の果てに「百五十年後の勝利」を設計した、史上最強の経営者・蒲生氏郷の知られざる戦記である。
歴史の帳簿から漏れた、真の「戦国の習い」が今、明かされる。但し筆者の推理でありまする。