あらすじ
人類が化石燃料の枯渇で起こした大戦に終止符を打ったのは、水素を次期燃料として提唱した一企業だった。しかし人類は海を、大地を枯らした。そして企業は世界を管理すべく、雲を世界から回収した。すべての事象を管理された時代、国の概念がない世界、水が何よりも尊い日常。少年カインは雲を奪われた空に思いを馳せる。空を飛び世界を見ると。少年は「鍵」と言われる少女と出会い、世界へ飛び出してゆく。そして不毛の戦いに巻き込まれていく。少年が「雲」を管理された世界の仕組みに気づいたとき世界は動き出す。今の延長線上にあるかもしれない別の世界。荒廃した大地と異常発達した水素文明を舞台にした長編SF。