あらすじ
37歳、実家暮らしのフリーター・南優香。
恋愛だけが、自分を価値ある人間にしてくれると思っていた。
友人たちが結婚し、家庭を持つ中、焦るように参加した合コンで出会ったのは、年収900万を名乗るエリート公務員・鍬原義人。
優しくて、頼れて、“私を必要としてくれる人”。
そう思っていた。
しかし、恋に依存するように彼へ尽くした結果、優香は仕事を辞め、金を貸し、そして突然すべてを失う。
残ったのは、実家の八畳の部屋と、止まった人生だけだった。
昼夜逆転、SNS、未読のLINE、半額シール、水筒、図書館——。
これは、恋愛に人生を預けてしまった37歳の女性が、“自分の生活”を取り戻していく、小さな再生の物語。