あらすじ
高校二年生、玉置祐介。
クラスでは空気みたいな存在。
嫌われているわけじゃない。
でも、“優先されない側”の人間だった。
ある夜。
勇気を出して送ったクラスLINEは、
既読だけが増え、
誰にも返されなかった。
――既読38、返信0。
その瞬間、祐介は気づく。
このクラスは、
みんな“空気”を演じている。
陽キャ。
優等生。
優しい女子。
面白い男子。
でもその裏では、
裏アカ、スクショ、悪口、既読無視が飛び交っていた。
人間観察だけが得意な祐介は、
SNSの投稿時間、
言葉の癖、
既読速度から、
クラスメイトたちの“本性”を暴き始める。
しかし、
学年一の人気女子・一ノ瀬亜美と関わる中で、
祐介は気づいていく。
“人を観測すること”と、
“人と向き合うこと”は、
まったく違うのだと。
これは、
「見てるだけ」だった少年が、
初めて誰かと向き合おうとする物語。