あらすじ
かつて、加藤宏基は“優秀な子供”だった。
中学受験を成功し、将来を期待され、周囲から「勝ち組」だと言われ続けてきた。
だが、思春期の反抗とともに、彼は少しずつ勉強から逃げ始める。
「本気を出していないだけ」
そう自分に言い訳をし続けたまま、
気づけば大学受験に失敗。
浪人生活も中途半端に終わり、
逃げるように東京の二部大学へ進学することになる。
夜のキャンパス。
どこか諦めたような学生たち。
そして、“終わってる場所だね”と笑った、一人の少女。
雨宮澪。
昼は有名大学に通い、
夜はバイトと二部大学を掛け持つ彼女との出会いが、
止まっていた宏基の人生を少しずつ動かしていく。
これは、
“優秀だった頃の自分”を捨てきれない人間たちの物語。
敗北。
劣等感。
学歴コンプレックス。
東京。
夜の大学。
そして、
それでも、もう一度前を向こうとする青春の話。