あらすじ
オークション会場の目玉商品であるビアンカは絶望していた。何故オークションにかけられているのか、それは宝石眼だったからだ。
森で木の実を採っていたところ、人攫いに遭ってしまったのだ。
金になることから酷い待遇はなかったが、これから買った主人によっては最悪目玉をくり抜かれてしまうかもしれない。
姉がもうすぐ結婚式を挙げるはずだった。
姉に会いたい。
会場が熱狂する中でビアンカはオークションにかけられた。
掛け声とともに数字の札が上がっていく中で、静かな声が響いた。
「一億サイ払おう」
ビアンカは見惚れる。
美しい男性を。
あれほど姉に会いたがった気持ちがどうでもよくなった。
それほどまでに美しいかった。
男性は目玉愛好家だった。
それでも逃げ出そうにしないビアンカに、男性は泣きそうになる。
ビアンカはにっこりと笑った。
「死ぬまで離れませんから」