あらすじ

ある日、目を覚ました男は、自分が「超有名な哲学者」であることを知らされる。 だが―― 名前も思想も全部忘れていた。 彼の部屋には「ニーチェに勝った男」とか「カントを論破した唯一の人物」といった怪しげな賞状が貼られている。 隣人は「あなたの『四次元意識論』、最高でしたね」と語りかけてくる。 助手らしき女の子は「先生、次は“魂のたたき売り”の講義ですよ!」と言ってくる。 だが、男はこう思っている。 「たたき売りって、何? 哲学って、食べられるの?」 彼は自分の過去・思想・影響力を取り戻すべく、手がかりを探して街をさまようが、 出会う人すべてが「あなたの哲学で人生変わりました!」と感動の涙を流すのに、 誰一人、彼の“哲学とは何だったのか”を説明できない──。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/05/08
  • 現在の作品『その哲学者、記憶喪失につき。』