あらすじ
岩手の山あいにひっそりと佇む古びた神社――二刀宮。
そこには、「努力の流れ」を視る見習い神様 いのりがいた。
ある夜、彼女は一人の少年と出会う。
野球が好きで、誰よりも練習しているのに、周囲からは「どちらかを選べ」と言われ続ける少年、大川航平。
投手か、打者か。
才能か、限界か。
勝つために、何を捨てるのか。
高校野球の世界で、二刀流は「非効率」と呼ばれる。
それでも航平は、どちらも諦めなかった。
誰も見ていない夜の素振り。
拾い続けた小さなゴミ。
積み重ねた無数の努力。
それらはやがて、「ピース」となって繋がり始める。
これは、才能の物語ではない。
積み上げ続けた者だけが辿り着く、“流れ”の物語。
神様は、努力を数えている。