あらすじ
剣も魔法もいらない。世界を支配するのは「数字」だ。
悪徳商人に飼われる奴隷・リオンが手にしたのは、領主の不正が記された一冊の『裏帳簿』。
それは搾取し続ける帝国を内側から崩壊させる、猛毒の牙だった。
「左と右の数字が合わない。……あんたは死んだ」
追われる身となった彼は、地下の闇商会と血の契約を結び反逆の狼煙を上げる。
剣を振るう代わりに帳簿を改ざんし、不渡りと取り付け騒ぎで巨大組織を連鎖倒産へ追い込む。市場を意のままに操り、理不尽な権力の資金網を合法的に枯渇させていく。
たった一人の奴隷が冷徹な「数字」の刃で帝国経済を支配し、『影の王』へと成り上がる記録。