あらすじ
「無能な妻は俺に相応しくない」
伯爵夫人エリシアは、夫アレクシスからそう告げられ、離縁された。
金に細かい。
使用人の経費に口を出す。
妻として屋敷の空気を悪くしている。
そう責められたエリシアだったが、没落寸前だった伯爵家を黒字に戻したのは彼女だった。
支払い期限を守り、不正請求を止め、商会との信用を繋いでいたのもエリシアである。
屋敷を去った彼女を迎えたのは、アレクシスの元側近であり、辺境伯家を継いだカイル。
「あなたの力を貸してください」
財務顧問として辺境伯領に迎えられたエリシアは、赤字続きの領地を立て直していく。
カイルは彼女の価値を誰よりも理解し、大切に扱ってくれた。
一方、エリシアを失った伯爵家は崩壊寸前に。
赤字の帳簿を抱えた元夫は、今さら彼女に泣きついてくる。
けれど、もう戻らない。
これは、無能と捨てられた伯爵夫人が、自分の価値を知る辺境伯に溺愛され、仕事も幸せも取り戻す物語。