あらすじ
「なんで、おっさんがおっさんに転生してんだよ……」
辺境の小さな町で魔術教室を営む、四十路間際のおっさん教師レンツ。最近、彼は前世の記憶を取り戻したばかりだった。
学会の権謀術数に巻き込まれ、表舞台を去ってはや五年。
今はただ、生徒たちと辺境のスローライフを満喫していたい――そのはずだった。
ある日、生徒の名誉を守るため嫌々応じた魔術勝負で、名門・王立魔術学院のエリート主任教師ユリウスを、上級魔法ごと一手で瞬殺してしまう。
結果、その実力が王国中に知れ渡ってしまった。
「先生、本当に変わってないんだから……」
その名を聞きつけ、五年ぶりに辺境を訪ねてきた、白銀美女の王女エミリア。
気づけば、かつての教え子の美女たちは皆それぞれ世界各国の要職に就き、今もなおレンツを慕い続けているらしい。
王都の魔術学会から届く強制召喚状、密かに広がる異端宗派の不穏な影、知らぬ間に解いていた神話級・最難関の未解決問題3つ。
極めつけは、王国から授けられた誰の指示も受けない「最高位の無位顧問」の称号。
これは、かつて挫折した転生おっさん魔術師が、教え子の美女たちに慕われるまま、再び世界の表舞台へと引き戻され、その実力が明らかにされていく物語である。