あらすじ
現代にダンジョンが出現して二十年。
十五歳になると“スキル”を授かる世界で、九条悠真が得た能力は――《将棋盤》。
「将棋? 戦えないだろ」
「またハズレスキルか」
周囲に笑われたその力は、しかし異質だった。
召喚されるのは、人格を持つ“駒”たち。
真っ直ぐにしか進めない不器用な《香車》。
変則機動で戦場を駆ける野性的な《桂馬》。
圧倒的火力で敵陣を蹂躙する《飛車》。
そして、静かに全てを終わらせる《王将》。
駒は成長し、“成る”。
共に戦い、傷つき、絆を深めながら。
これは――
最弱と呼ばれた少年が、“盤上の王”として仲間たちと共に頂点へ至る物語。