あらすじ
妾の子として生まれた王国の第三王女・エリーゼ。
彼女に罪はない。けれど「妾の娘」というだけで、王城の片隅へ閉じ込められ、存在しないもののように扱われていた。
粗末な食事。数着しかない服。外へ出ることも許されない毎日。
そんなある日、エリーゼは一冊の奇妙な本を拾う。
書かれている文字は読めない。
けれど、不思議なことに内容だけは理解できた。
――ピグマリオン効果。
――アンダーマイニング効果。
――認知バイアス。
――群衆心理。
それは、“人の心”を扱う異界の知識だった。
剣も魔法も持たない少女は、
「言葉」を武器に、宮廷に渦巻く悪意へ立ち向かっていく。
これは、
誰からも愛されなかった王女が、心理学という名の“見えない力”で少しずつ世界を変えていく物語。