あらすじ
毎朝、駅前広場で空を見上げてしまう。
そこには何もない。
誰もいない。
あるのはいつもの通学路と、いつもの街と、いつもの日常だけ。
それなのに、胸の奥が覚えている。
かつてこの街には、怪獣と戦う守護者たちがいた。
人の魂を核とする巨大な「鎧」。
その力を人の姿に宿した「姫鎧」。
彼らは街に立ち、人々を守り、そして最後の侵攻「回帰」の日に世界から消えた。
人々は忘れた。
怪獣も、鎧も、姫鎧も。
そして主人公は、自分の友人が鎧となっていたことさえ忘れていた。
だが、空白は消えない。
挨拶しようとする癖も、夢に現れる巨大な影も、胸に残る名前の形も。
そこには、大きな君がいた。
これは、忘れてしまった友の名を、もう一度呼ぶための物語。