あらすじ
「志織(しおり)は私がいなきゃ、何もできないもんね?」
クラスの人気者、北条雫(ほうじょうしずく)は完璧な親友だ。
誰もが憧れる美貌と、誰にでも分け隔てなく接する聖女のような優しさ。
内気だった私を救ってくれた彼女は、私の世界のすべてだった。
けれど、気づけば私の周りから、誰もいなくなっていた。
仲の良かった友人も、秘かに私に思いを寄せてくれていたあの人も。
理由も告げず、怯えた瞳で私を避けて、遠くへ消えていく。
孤独にさいなまれる私を抱きしめる雫の手からは、いつも優しくて暖かい匂いがした。
逃げ場のない幸福。善意という名の監禁。
これは、美しきサイコパスに飼い殺される私の、終わりの始まり。