あらすじ

とある会社の休憩スペース。昼下がり、ひと通りの業務の波が落ち着いた、静かな時間帯。自販機の低い唸りと、空調の吐き出す乾いた風の音が単調に空間を満たしていた。 その片隅で、一人の男が席に腰を下ろしていた。紙コップを両手で包み、背を丸めて身じろぎもせずに俯いている。 と、そこへ同僚が一人やってきた。自販機で缶コーヒーを買って取り出すと男のほうへ歩み寄った。 「おいっすー……ん? おーい」 「ん、ああ、おお……。お疲れ」 「おう、お疲れー。ここ、座っていいか?」 「おー……」 同僚は向かいの椅子に腰を下ろすと、背中を反らして大きく伸びをした。 「いやあ、まいったよ。急に会議が入ったとかで、部長に資料作りを手伝わされてさ」 「はあ」 「まあ、ほとんど出来上がっていたやつをちょっと手直ししただけなんだけどな」 「はあ……」 「大迫のやつも手伝わされてたんだけど、あいつ慌てすぎて、もう全部誤字してんの! 全部だぞ、全部」 「ほお」

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小説を読もう2026/05/08
  • 現在の作品指スケボー :約2500文字 :コメディー