あらすじ
「その前髪、クイックルワイパーの代わりにならない?」
稀代の美貌と天才的な剣技を持つ騎士、サイヤー。
彼が手に入れたのは、世界を救うと謳われる伝説の聖剣……のはずだった。
しかし、鞘から抜いたその剣――「ジロー」は、戦う気ゼロ、緊張感ゼロ、そして語彙力だけは無駄に豊富な「お喋りおじさん」だったのである。
魔王軍の先遣隊(スライム)を前に「これ、ソーダ味じゃない?」と食レポを始め、命懸けのゴブリン討伐では「労働者の権利」について敵と意気投合。
サイヤーが格好良くキメ台詞を吐こうとするたび、ジローの「佐藤○朗風」な超絶脱力ツッコミが、彼のプライドと美学を完膚なきまでに粉砕していく!
「ねぇサイヤーくん、君、今カッコいいと思ってそのポーズした? 恥ずかしいねぇ、見てるこっちが金属疲労起こしちゃうよ」
果たして、前髪のセットに命をかけるイケメン騎士と、口が止まらない魔剣の凸凹コンビは、世界を救えるのか? それとも、救う前に話が脱線して終わってしまうのか?
笑いと脱力、そしてほんの少しの「正体」を巡る謎。
前代未聞のワンシチュエーション・ファンタジー。