あらすじ
高校に入学して陰キャの僕が出会ったのは、同じくぼっちの陰キャ女子……七瀬凪だった。
性格は違うのに、波長が合う。七瀬もそう思ってくれたのか、陰キャ同盟を組んで昼飯を一緒に食べるようになった。
陽キャの愚痴を吐き出す七瀬は、対抗心を燃やしてか、僕を遊びに付き合わせるようになる。
距離感がおかしくて、やたらと絡んでくる彼女と遊んでいるだけ……そのはずだったのに。
「未経験なのは恥ずかしい」
「見下されたくない」
「普通になりたい」
そうまくし立てた七瀬に流されるまま、気づけば僕たちは、一線を超えていた。
恋愛なんて重たいものを望んでいない七瀬は、恋人を欲しているわけじゃない。
けれど、ここまでして、ただの友達に戻れるはずもない。
そんな中途半端な関係の中で、七瀬は僕にだけ、そのすべてをさらけ出してくる。
「か、勘違いすんなよ」
「これはあくまで経験値稼ぎだ」
「あたしにとって、円谷が練習台にちょうどよかっただけであってだな……」
そう強がりながら、僕にだけ依存してくる陰キャ女子。
これは、距離感が壊れたまま始まってしまった、少し危ない関係の話。