あらすじ
AIで「未来のあなたを見るマシン」を作り上げた景司は、顔画像・手相・生年月日から未来を導き出し、友人たちに披露して楽しんでいた。だが、なぜか自分の未来だけが表示されないことに気づく。その違和感をきっかけに、彼は“未来はすでに存在するものを参照しているだけ”という世界の構造へと踏み込んでしまう。やがて景司は「未来が割り当てられていない例外」であることを知り、存在の崩壊に直面する。自ら未来を掴み取ろうとした結果、世界は分岐し、不安定な可能性が溢れ出す。景司は他人の未来に干渉できる“観測者”となり、人々の運命に関わる力を手にするが、その代償として自分自身が崩れていく危機に晒される。やがて彼は究極の選択を迫られる、未来を見続けるか、それともすべてを手放し、見えない未来を生きるか。選択の先に待つのは、救いか、それとも喪失か。