あらすじ
「……おい、ウリマリア。最近、服がキツくないか?洗濯の仕方を間違えているんじゃないのか?」
ウリマリアの婚約者であるロットランドが鏡の前で不機嫌そうに唸っている。必死にお腹を引っ込め、ベストのボタンを留めようとしているがパツパツで今にも弾け飛びそうだ。紅茶を淹れながらすっとぼけた顔で答えた。
「あら、ロットランド様。それはきっと、貴方様が男らしく逞しくなられた証拠です。洗濯係は最高級の洗剤を使っていますもの、縮むはずがありません」
「そ、そうか?筋肉が増えたのか……なら仕方ないな」
彼は単純。メイドに命じて3日に1ミリずつ、服の寸法を詰めさせているだけなのだが。
ロットランドは最近、男爵令嬢のクイミナという女と浮気をしている。デートを公務と嘘をついてキャンセルし、浮気相手と高級レストランで食事を楽しんでいるのだ。だから、少しずつ「自分は太ったのか?」「体がむくんでいるのか?」と不安にさせてやることにした。