あらすじ

保元元年、京。 源八郎為朝、十七歳。左腕が右腕より四寸長い、異形の弓引き。半グレ口 調で京の薄野原を縄張りとする浪人者。父・為義に夜襲を進言したその夜、 雨の羅城門で奥州訛りの童・蜻蛉を拾った。 藤原家の女房・葛葉は紫野の小屋に現れ、姫君の保護を頼む。京白拍子の 店「小袖の舞」の女将・小袖は二刀使い。三条の路地から東山の廃寺、 六波羅の坊主の手の者との対峙――為朝と蜻蛉の周りに、ひとつずつ仲間が 増えていく。 そして保元元年七月十日の夜半、白河北殿に紅い火柱が立ち昇った。 源氏は二つに割れる。為朝の弓は、誰のために放たれるのか。 葛葉の藤色の組紐、蜻蛉の懐の青草の環、為朝の左腕の四寸の余り。 京の夏が終わるまでに、四人は何を背負うのか――。 保元の乱を生き抜く四人の物語。

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カクヨム
カクヨム2026/05/07
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