あらすじ
明治の名残を残す和洋折衷の町で、英国紳士ヴィクター・エッジワースは探偵事務所を構えている。
深紅のベルベット椅子に座れば優雅な紳士、しかし実際の住まいはオンボロアパート。こたつとカップラーメン時に蕎麦を愛し、日本文化への理解は少しばかり怪しい。
そんな彼の傍には、いつの間にか助手顔をした褐色の肌と白い髪を持つ中性的容姿の露がいる。
消えたきんつば、眠るように死んだ女、吸血鬼の噂、美術家、古本屋敷主人殺人事件、
可笑しくも美しく、時に残酷な明治町の謎を、侘び寂び紳士探偵ヴィクターとぶった斬る助手・露が解き明かす。
「先生、それは侘び寂びではありません」
「おや。では、風流ですか」
「老朽化です」