あらすじ

春の朝、公園で猫に噛まれた。 尻尾が二股のハチワレ猫は、私を見上げて言った。「——今日からお前、動物の言葉わかるから。一年な」 動物病院で受付バイトをしている三村あかね、二十八歳。 その日から、待合室の情報量が三倍になった。動物たちは、飼い主よりもずっと正直に、それぞれの事情を喋ってしまう。 何も喋らないのは一匹だけ。院長室の奥で、静かに眠る老犬のリン。 これは、動物の言葉がわかってしまう受付が、飼い主に届かない声を、四苦八苦しながら通訳する日々の話。 通訳とは、訳すかどうかを選ぶことも含めて、通訳なのだから。 【ご注意】 本作には、物語終盤で動物の看取りとお別れのシーンがあります。 ペットロスの経験がある方、看取りの場面がお辛い方は、ご無理のない範囲でお読みください。 ファンタジーだから許される、なるべく心残りの少ない別れを目指しました。

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小説を読もう2026/05/07
  • 現在の作品猫に噛まれたら動物たちの通訳になりました