あらすじ
これは、かぐや姫と乙姫が同一人物だったという話だ。
帝と約束を交わした。忘れないと、そう言った。
けれど帝は、私との記憶を別の女を口説く道具にした。
だから私は月を出て、海の底に沈んだ。
竜宮城の乙姫として、来る者を迎え、もてなして、手放す。
人間というものは、どうせ自分で選んで、自分で滅びる。
だから、何をしようがどうでもいい。そう思っていた。
浦島太郎が来るまでは。
※本作は異世界転移タグを使用していますが、転移主人公が活躍するタイプの作品ではありません。日本の昔話をモチーフにした和風ファンタジーです。