あらすじ

結婚生活が壊れかける中、流産の手術を一人で受けることになった杏野麻里。 麻酔が落ちていく中で「全部、消えてしまえばいい」と思った次の瞬間、麻里は見知らぬ結婚式場の控室で目を覚ます。 鏡に映っていたのは、自分ではない若い女性の顔。 どうやら麻里は、異世界の式場スタッフ「マリ」の体に入ってしまったらしい。 しかも、その式場はたった三人で回している赤字寸前の会社。 社長リュウタロウに「起きたなら手伝うだに!」と現場に放り込まれた麻里は、緊張で倒れかけている花嫁を前にする。 しかし、この世界では人に直接触れることは禁忌。 麻里は布を挟み、触れずに花嫁の息を整える。 そこから始まったのは、異世界式場の立て直しだった。 布越しのケア、温めの箱、どんぶり勘定の帳簿、借金――。 ビジネス書を読むだけで活かせなかった麻里は、異世界で初めて、知識を実践できる形にしていく。 これは、触れずに息を整える仕事を通して、空っぽになった心を少しずつほどいていく物語。

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小説を読もう2026/05/07
  • 現在の作品【完結】調律師マリの異世界仕事術 ~触れずに、身体と心を整えます~