あらすじ
念動魔術――それは本来、荷物運びや掃除に使われる“日常魔術”。
だがその魔術を、ただ一人――
戦場を支配する域にまで昇華させた男がいた。
素性を隠し大会に出場していた彼は、
宿屋の娘との「良いところを見せる」という些細な約束をきっかけに、
封じていた“念動魔術の戦闘応用”を解禁する。
しかしその最中、暗殺者ギルドが会場を襲撃。
観客を人質にした“殺戮ゲーム”が幕を開ける。
そして告げられる、狙われた少女の正体――
「私は中央王族機構、第三王女マリー・トレスティア」
それは単なる襲撃ではなかった。
背後で糸を引くのは、王国の理すら書き換えようとする天才魔術師。
人形兵、合成魔術、不可視の攻撃。
常識を逸脱した魔術体系を操る“黒幕”の存在が、戦場の様相を一変させていく。
残された戦力は、戦闘に不向きとされた日常魔術と初級魔法のみ。
圧倒的戦力差。絶望的状況。
――それでも彼は退かない。
並列思考による同時制御、遠隔操作、空間すら利用した戦術。
“戦いで使えないはずの魔術”は、やがて戦場の常識を覆し、敵の理を侵食していく。
やがて辿り着くのは、魔術の理すら捻じ曲げる領域。
これは、たった一つの日常魔術を極め、
世界の在り方すら変えていく、一人の男の物語。
過去作のリライト版になります。