あらすじ
2026年、ダンジョン出現から八年。
ダンジョン内のリアルタイム配信は「魔素干渉により技術的に成立しない」――四年前、業界最大手StreamCastが莫大な予算を投じて挫折し、業界全体がそう結論づけていた。
元動画配信基盤エンジニア、佐伯透、二十八歳。
退職金と貯蓄を全部突っ込んで三年。彼は一人で、その壁を越える実装に辿り着く。
立ち上げたサービスは「LIVEDIVE」。
応募してきた配信者は、伸び悩み中の三級冒険者・桐生灯ただ一人。
初配信、視聴者数七人。
その七人の中に、業界を動かす誰かが混じっていた。
業界の常識・冒険者協会・大手事務所連合、そして録画後出しモデルで君臨する巨大メディアコングロマリットを相手に、無名のインフラ屋が"今"を武器に殴り合う、ダンジョン配信業界ひっくり返し録。