あらすじ

人間関係には賞味期限がある。 瀬戸口陽向、十七歳。誰とでもそこそこ付き合えるけれど、誰とも深く関わらない。それが彼の処世術であり、逃げ方だった。 ある日、裏路地で奇妙な店を見つける。 「さよなら屋」。客の代わりに、人間関係を終わらせる店。対価は、その相手との一番大切な思い出。 破格の時給に惹かれてバイトを始めた陽向のもとに、最初の依頼が届く。 依頼者は同じ学校の少女、水瀬奏。終わらせたい相手は、彼女のたった一人の親友であり、陽向のクラスメイトでもある桐谷ゆず。 好きな人が被ったから別れたい。奏はそう言った。 だが調べるほどに、その理由には違和感が増していく。 嘘の理由で別れても、綺麗には終わらない。 彼女たちの本音に触れたとき、他人に踏み込むことを恐れていた陽向の日常が、静かに動き出す。

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カクヨム
カクヨム2026/05/06
  • 現在の作品「さよなら屋 ―別れだけを買い取る店―」