あらすじ

大正時代、帝都・東京。 本郷・団子坂の古書店「藍峯堂」。 そこには、六尺の巨躯を猫背に丸め、本に埋もれて生きる青年がいた。 藤平司、二十五歳。内向的な書痴。現実より、本の世界を愛する男。 ある日、店に迷い込んできたのは―― 咲・エヴァンス、十九歳。英国大使の令嬢。 断髪、洋装、そして彼女もまた、筋金入りの推理小説マニアだった。 「ディケンズが好きなの。ドイルも、ポーも大好き」 「…君とは話が合いそうだ」 浅草十二階に吊るされた奇術師。 血で描かれた謎の文字。 精巧な蝋人形が仕掛けた、完璧な密室。 事件の背後には、姿なき「作者」が潜んでいる。 犯罪は、いつも古典ミステリの頁の中に隠されていた―― 「司さん。あなたが頁をめくるのが怖いなら、私が一緒にめくってあげる」 本を愛する二人が挑む、本格大正ミステリ。

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カクヨム
カクヨム2026/05/06
  • 現在の作品帝都は古書店の中にある? ~大正末期・藍峯堂物語~