あらすじ
「お祭りは嫌いじゃないわ。……予測不能な変数(人間)が多すぎることを除けばね」
ゴールデンウィーク。玻璃野市を離れ、福岡へと降り立った七海紬と月城怜。
200万人の見物客が博多の街を埋め尽くす「どんたく」の喧騒の中、二人が手にしたのは、しゃもじが括り付けられた奇妙な「デジタル時計」だった。
それは、街全体を共犯者に仕立て上げる、悪趣味な時限爆弾テロの幕開け。
警察が「子供の悪戯」と一蹴する中、犯人はSNSを通して、女子高生コンビにのみ「解除コード」を賭けた死のゲームを挑んでくる。パレードの爆音、スマートフォンの通知、そして伝統の博多織に隠された暗号。
冷静な観察眼ですべてをデータ化する紬。
野生の直感で人混みのわずかな違和感を嗅ぎ取る怜。
逃げ場のない「巨大な開放密室」と化した博多で、少女たちは最悪のフィナーレを阻止できるのか?
「本格ミステリー」×「ノンストップ・サスペンス」。
湊マチが描く、かつてないスケールの24時間が、今カウントダウンを開始する。