あらすじ
体から花が咲く特殊体質を持つ白河梓(しらかわあずさ)は、他者の感情を自らの体に吸収しブーケを作る"フィーリングフローリスト"として、花屋を営んでいる。
純粋な感情から人には言えない複雑な感情まで、幅広くブーケに落とし込む梓は、私生活は省エネモード。
常に感情を揺さぶられる職業は、想像以上に神経が削られる。
仕事をして、休日は泥のように眠る。
そんな日々を過ごしていた梓の元に、「自分の色が分からない」という、糸目で感情が読めない九条景(くじょうけい)が訪れてきた。
問診票には何も書かれておらず、このままでは花を咲かせられない。
そこで九条が「長期出張はしていますか?高値で貴方を買います」と申し出てきて――。
九条景の色を探すため、共同生活が始まった二人。
生活を共にしていく中で、九条の過去や、梓の特殊体質を飼い慣らしてきた人生が露わになっていき。
感情を殺した男と、感情を代弁する男の、本来なら交わるはずのない関係は花言葉を通してかけがえのないものに移り変っていく。