あらすじ

昭和二十年五月、那覇市に暮らしていた上原美智は『ひめゆり学徒隊』の一人として、自然洞窟の中に作られた陸軍病院で怪我をした軍人の手当てをしていた。  ある夜、一人の傷ついた兵士が運ばれてくる。それは、東京から知覧に配属された特攻兵の成瀬誠一だった。   生きることを諦めている瞳だった誠一だが、美智の献身的な看病のお陰で回復していく。  しかし、突然の解散命令が下り、動けない負傷兵は置いていくことが決まる。  まだ怪我の癒えていない誠一に恋をしていた美智は、泣く泣くガマを後にした。 『お前に、縁談だ』  戦争が終わり、東京に暮らす父親のいる自宅に呼ばれた美智。  だが父は、美智にある縁談を突きつける。それは、本来なら異母姉に来たはずの結婚話だった。  誠一のくれた押し花を手に、美智は断れない縁談相手の元に向かう。

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エブリスタ2026/05/06
  • 現在の作品散りゆく花の身代わりの花嫁