あらすじ
堅牢を誇ったアルヴェリア王国は、一夜にして炎に包まれた。
王国随一の冒険者レオン・ヴァルディスは、燃え盛る王都で謎の兵士たちと戦い続けるが、大切な人々を守れぬまま力尽きる。目覚めた彼を待っていたのは、救助ではなく同盟国ディルガルドによる拘束だった。
告げられた罪は、祖国を滅ぼした謀反への加担。
身に覚えのない罪で処刑台に立たされたレオンは、処刑直前、王都滅亡の真相を知るらしい貴族エルドランに証言を求める。だがその瞬間、エルドランは群衆の前で血を吐き絶命した。
死を免れる唯一の道は、この不可解な殺人を解き明かすこと。
レオンは冒険者として培った知識と戦場で鍛えた観察眼を武器に、毒、魔法、密室、魔物襲撃――次々と仕組まれた事件へ挑んでいく。
事件を解くほどに、彼は少しずつ信頼を得る。
しかし同時に、彼を犯人へ仕立て上げようとする見えない力も動き出す。
祖国はなぜ滅んだのか。
なぜ自分だけが生き残ったのか。
そして、あの夜レオンが本当に見たものは何だったのか。
亡国の冒険者は、真実を武器に、歪められた世界へ立ち向かう。