あらすじ

​「僕のいる放送室は、この学校で唯一の『夜』なんです」 ​全校生徒が眩しい陽光の下でお昼休みを過ごすなか、放送委員の佐々木悠真(ささき ・ ゆうま)は一人、放送室の遮光カーテンを引く。 そこは、大好きな深夜ラジオの熱量を持ち込むために彼が作り上げた、孤独で濃密な「聖域」だった。 ​最初は聞き流されていた彼の独り言は、校内の死角に設置したミッドナイトブルーのポスト――『昼休みのポスト』を通じて、次第に形を変えていく。カレーうどんへの絶叫、匿名で綴られた透明人間たちの悲鳴、そして図書委員の少女 ・ 瀬戸さんと共有する「砂埃」の秘密。 ​不器用なマイク越しの言葉が、退屈な日常を鮮やかに塗り替えていく――。 一学期の終わり、スピーカーの向こう側で繋がった「僕ら」の、青くて熱い放送記録。

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カクヨム
カクヨム2026/05/06
  • 現在の作品12時40分の遮光カーテン 〜真っ昼間の放送室は、僕たちだけの夜だった〜